資産運用

FANTAS fundingの解説【評判・メリット・デメリット】

不動産投資クラウドファンディング「FANTAS funding」について解説します。取扱案件は想定利回り4~10%運用期間3~12か月投資対象として選択肢に入ってくるサービスと考えます。メリット・デメリットそれぞれについても解説しますので、参考になれば幸いです。

FANTAS fundingの基本情報・特徴

FANTAS fundingの基本情報

種別不動産投資クラウドファンディング
運営会社FANTAS technology 株式会社
サービス開始2018年11月
初期費用無料
最低投資金額 1万円
想定利回り4~10%(案件による)
運用期間3~12か月(案件による)
分配方法償還時一括
案件区分マンション
空き家再生

FANTAS fundingは2018年11月にサービスを開始した「不動産投資クラウドファンディング」です。同時期にサービス開始したCREALと同じようなサービスです。

FANTAS fundingの特徴

  • 投資先は不動産
  • 想定利回りは4~10%程度(案件による)
  • 運用期間は3~12か月程度(案件による)
  • 案件の詳細情報開示がしっかりしている
  • はじめやすい(初期費用無料・最低投資額1万円)
  • 投資家出資分元本のリスクを一定保護(優先/劣後出資方式)
  • 利益は一括分配(元本償還時)
  • 投資後の中途解約は原則不可能
  • 競争率が高い(要クリック合戦)
  • 分配金は雑所得扱い(源泉徴収税20.42%を控除した金額が支払われる。確定申告要否は状況次第)

想定利回りは4%~/運用期間は3~12か月程度

FANTAS fundingの想定利回りは4%~となっています。8~10%の案件も多くあり、それなりのリターンを期待できる投資サービスです。

FANTAS fundingの想定利回りFANTAS fundingは利回り8~10%の案件も多くある

運用期間は3~12か月で、ソーシャルレンディングや他の不動産投資クラウドファンディングと比較すると短めです。

■投資シミュレーション例

  • 投資額:10万円
  • 利回り:8%
  • 運用期間:187日

配当:10万円×8%×(187÷365)=4,098円(想定期間で償還された場合)

10万円預けた場合、半年で約4,100円増える計算になります。※税金未考慮

FANTAS funding 公式サイト

メリット・デメリットの解説する前に、FANTAS fundingの投資スキームがどのようななものか、不動産投資クラウドファンディングと従来ソーシャルレンディングとの違いと併せて解説します。

不動産投資クラウドファンディングとは?

FANTAS fundingはソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)ではなく不動産投資ファンディングです。

ソーシャルレンディングの仕組みソーシャルレンディングの仕組み

投資家が投資した資金をソーシャルレンディング事業者が管理して資金を必要とする企業に融資する仕組みがソーシャルレンディングです。

対して、FANTAS fundingの不動産投資クラウドファンディングは次の通りです。

FANTAS fundingの不動産投資クラウドファンディングFANTAS fundingの不動産投資クラウドファンディング

FANTAS fundingのプロジェクトに対して投資家が投資します。FANTAS fundingの不動産投資案件は主にキャピタルゲインを狙う空き家再生プロジェクト、インカムゲインを狙う区分マンション運用などがあります。

そこで得られた利益を元本と併せて投資家へ分配する仕組みです。全案件毎月配当のCREALとは異なり、FANTAS fundingはインカムも含めすべてが元本償還時の一括分配です。

公式HPには配当の分配方法はプロジェクトによるとの記載がありますが、ここまでの案件はいずれも一括分配です。この先のプロジェクトによっては毎月配当の案件もあるかも?です。

FANTAS fundingのメリット

投資判断に必要な情報が開示されている

FANTAS fundingでは各案件に次のような情報が開示されています。

  • プロジェクト概要
  • 想定収支
  • 物件立地/周辺情報
  • 土地/建物情報
  • 周辺相場
  • 外観/間取り など

CREALと比較すると詳細な表現や+αの公開情報は乏しいですが、投資判断をするうえで最低限必要な情報は公開されています

投資家出資分元本のリスクを一定保護する『優先/劣後出資方式』の採用

FANTAS fundingでは投資家の出資元本を一定率保護する『優先/劣後出資方式』を採用しています。FANTAS fundingを運営するFANTAS technologyも各案件へ20~30%程度の出資を行います。そして、利益想定額未達の場合の損失はFANTAS出資分から補填されます。つまり、FANTAS出資分(20~30%)の価格下落までは投資家の出資分が保護されます

FANTAS fundingの優先/劣後出資方式(公式HPより引用)

優先/劣後出資方式の採用によって、投資家には次の2点のメリットが考えられます。

  • 出資元本減少のリスクの低減
  • FANTASも出資=案件精査の真剣度への信頼

はじめやすい:初期費用無料、最低投資額1万円

FANTAS fundingを始めるに際して初期費用はかかりません。無料かつネットで完結にアカウント作成を行う事ができます。さらに投資は1口1万円からなので、少額でのお試し投資も容易に可能です。

本来不動産投資を行う場合は大量の資金が必要となりますが、FANTAS fundingでは気軽に始めることができます

投資とともに空き家再生という社会貢献に参加できる

日本が抱える課題の一つに空き家問題があります。空き家増加には景観悪化や住宅市場の需給バランス悪化など多くのデメリットが指摘されています。2033年には3戸に1戸が空き家になるという予測もあります。

FANTAS fundingの案件にはFANTAS reproという空き家再生プロジェクトが多くあります。

FANTAS repro:空き家を購入・リフォームして投資用不動産として再生する事業

出典:FANTAS funding

上記へ投資することによって、間接的に社会貢献をする事にも繋がります。そして、投資家にとって大事な部分『物件選びさえ間違えなければ、空き家再生は収益性が抜群』というメリットもあります。

FANTAS fundingのデメリット

出資後の中途解約は基本的に不可能

出資後の投資案件については基本的に中途解約は不可能です。

止むを得ない事由がある場合の中途解約は可能となっております。その際の手数料はかかりませんが、配当を受ける権利を失う事になります。
※やむを得ない事由とは・・・事業者の信用が低下したことが明らかになった場合など。
会員の方はマイページのリンクより解約手続きが行えます。

FANTAS funding > FAQ「一度出資したら解約はできないのでしょうか?また手数料はかかりますか?」

競争率が高い(要クリック合戦)

規模や注目度にもよりますが、案件によっては競争率が非常に高くなります。基本的に募集開始早々満額に達します。そういった案件はクリック合戦になります。申込開始前に詳細情報と併せて掲載されるので、狙っている案件は申込スケジュールをしっかり把握しておく必要があります

運営実績が浅い

FANTAS fundingのサービス開始は2018年11月。2019年8月現在で取り扱い案件実績は運用中も含めて53件。実績が多いとは言えません。

母体のFANTAS technologyは2010年設立でこれまでも不動産事業を営んでいたので不動産投資に関する実績を不安視する必要はないと思います。他にもWEBメディア事業も運営していて資本金も1億円あるので体力的にもまずまずだと思います。しかし、サービス自体は実績が浅いので、様子を見ながら余剰資金で投資していくのが利口かと思います。

FANTAS fundingの口コミ・評判

競争率の高さが伺える内容が多くあります。新規プロジェクトの掲載時、募集開始時には多くの情報がTwitter上でコメントされます。一定数の人気・評価を得ている証だと思います。

まとめ:FANTAS fundingは投資先として十分に選択肢に入るサービス

  • 想定利回り:4%~10%
  • 運用期間:3~12か月
  • 配当方法:償還時一括

FANTAS fundingは投資先の一つとして十分なポテンシャルを秘めているサービスと判断します。想定利回りもまずまずで運用期間も短めですので、余剰資金を増やす方法の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

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