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子どもの学費はどのくらい必要?教育資金の準備に必要な考え方

未就学児2人の親でもあるFinLabo.の中の人です。

人生におけるお金をデザインするにあたり、子どもの学費からは目をそらすことはできません。

いざそのときになって「え?そんなにかかるの?」とならないように、事前にどのくらいかかるのかを把握したうえで、どのように選択するのか検討しておきましょう。

  • 小学校から大学までの公立・私立それぞれの学費
  • 学費の準備における注意点
  • おすすめの学費の準備方法

子どもの学費はいくらかかるの?

子どもの学費(小学校から大学まで)がどのくらいかかるかまとめました。

2019年10月1日から幼保無償化が始まりますが、本記事は過去実績を基にした調査結果から試算しています。幼保無償化の影響がどのようになるかは注視したいと思います。

公立私立
幼稚園682,117円1,445,385円
小学校1,934,173円9,164,628円
中学校1,433,090円3,979,521円
高校1,351,336円3,109,805円
大学2,425,200円4,577,578円

黄マーカー付きが日本の平均ルートです。
※私立幼稚園→公立小学校→公立中学校→公立高校→私立大学

小学校~大学までの主要ルートごとの総額

各セクションでその程度かかるかは上記表のとおりです。

主要ルートごとの総額がどの程度になるかを見ていきましょう。

【平均ルート】私幼→公小→公中→公高→私大

日本人の一番多いルート(私立幼稚園→公立小学校→公立中学校→公立高校→私立大学)にかかる学費の総額です。

私立幼稚園1,445,385円
公立小学校1,934,173円
公立中学校1,433,090円
公立高校1,351,336円
私立大学4,577,578円
総額(19年間)10,741,562円

19年間の総額でおよそ1,070万円かかります。

幼稚園から大学まですべて私立

つづいて幼稚園から大学まですべて私立だった場合の総額です。

私立幼稚園1,445,385円
私立小学校9,164,628円
私立中学校3,979,521円
公立高校3,109,805円
私立大学4,577,578円
総額(19年間)22,276,917円

すべて私立に通わせる場合はおよそ2,230万円かかります。

幼稚園から大学まですべて公立

つづいて幼稚園から大学まですべて公立だった場合の試算です。

公立幼稚園682,117円
公立小学校1,934,173円
公立中学校1,433,090円
公立高校1,351,336円
公立大学2,425,200円
総額(19年間)7,825,916円

すべて公立だったとしても19年間でおよそ780万円かかります。

公立の幼稚園から高校まで(大学に行かない)

大学に行かない場合。幼稚園から高校までを公立とした場合の総額です。

公立幼稚園682,117円
公立小学校1,934,173円
公立中学校1,433,090円
公立高校1,351,336円
総額(15年間)5,400,716円

この場合、15年間の総額は約540万円となります。

各年にかかる学費

ここまで各セクションでかかる総額を見てきましたが、各年でどの程度かかるかも見ていきましょう。

区分公立私立
幼稚園年少210,073円479,775円
年中212,400円438,832円
年長259,644円526,778円
小学校1年生342,640円1,842,650円
2年生270,917円1,275,934円
3年生289,272円1,365,914円
4年生310,908円1,464,090円
5年生345,078円1,557,348円
6年生375,358円1,658,692円
中学校1年生469,153円1,572,110円
2年生392,774円1,156,873円
3年生571,163円1,250,538円
高校1年生516,662円1,275,991円
2年生471,549円976,188円
3年生363,125円857,626円
大学1年生817,800円1,333,417円
2年生535,800円1,081,387円
3年生535,800円1,081,387円
4年生535,800円1,081,387円

私立に関しては、入学年度が最もかかりますが、公立においてはセクションによって学費の大小が変わります。

具体的にお金設計を計画する場合は押さえておきましょう。

事前にどのくらいお金が必要か理解しておくことが重要

子どもを育てるためにかかるお金もいろいろあります。

  • 衣類・服飾・雑貨費
  • 食費
  • 生活用品費
  • 医療費
  • お祝い行事などのイベント費用
  • レジャー
  • 旅行費
  • その他もろもろ

その中でも学費については、どういうルートを歩ませるかにもよりますが、かかる費用は事前にある程度把握できます。

ほぼ必ずかかるお金として、前もってマネープランに組み入れる事によって、いざそのときに戸惑わずに済みます。

使える制度もあるよ

学費の負担を減らすため、社会保障や奨学金などの制度も色々あります。

  • 私立幼稚園等就園奨励補助制度
  • 就学援助制度
  • 高等学校等就学支援金制度
  • 各種奨学金
  • 各種教育ローン

また、冒頭にも軽く記載しましたが、2019年10月1日より幼保無償化も始まります。

■幼児教育・保育の無償化

3歳から5歳までの幼稚園、保育所、認定こども園などの利用料が無償化となる

学費の準備

学費は金額・タイミングがほぼ事前に把握できます。しっかりと来るべきときに備えて学費を準備しておくことが重要です。いざというときに、困らないようにしっかりと蓄えておきましょう。

学費を準備するうえであまりオススメできないのが下記2点。

  • すべて貯金
  • 学資保険

貯金はリスクがなく安全だと考えている方は非常に多いです。

実際、現金や銀行預金であれば必要になったらすぐに引き出すこともできますし、使わない限り減ることはありません。『額面』的には。

実際、タンス預金や銀行預金は安全な保有方法ではあります。

しかし、インフレに対応することができません。

額面が減らなくても物価と比較して相対的にお金の価値が減ると、実質それは損失が出ていると同等です。

特に学費というカテゴリーはインフレの進行が顕著です。

学費インフレに注意!

大学の学費は年々上昇を続けています。

過去10数年で見ると、少ないところでも年1%程度、多いところでは年3%超で学費が上昇しています。

安全性と確実性がより求められる教育資金の準備において「教育費はインフレの激しい分野」ということは押さえておくべき点です。

学資保険はぼったくりの金融商品

学費の備えというと、学資保険が一般的。

保険会社の洗脳操作が世代を経て、着実に今の親世代にも引き継がれています。

今の世代でも半数近くの家庭が学資保険に加入しています。

学資保険の返戻率は95~108%程度。

元本割れはそもそもお話になりません。『高い返戻率』としてアピールされている学資保険も108%です。

10年~18年とか運用しての108%です。0.78%の複利運用という事になります。投資商品としてお話になりません。

■学資保険の返戻率

払込保険料総額に対して、受取資金総額の割合。 噛み砕いていうと「どのくらいの損得か?」みたいなもの。
例)10年間の払込保険料総額が1,850,800円で受取額資金総額が200万円
200万円÷1,850,500円×100=返戻率108%

学費をどのように準備する?

学資保険は投資商品です。投資商品であれば年利0.78%はごみ商品です。学費インフレを考慮したら損にすらなってしまいます。

真っ当な資産運用をすれば、初心者でも年利5%前後は現実的な数字です。

■初心者でもできる資産運用

  • インデックス投資(投資信託)
  • ロボアドバイザー(WealthNavi)

最もおすすめなのはインデックス投資です。

米国株の投資信託を積み立てていけば、中長期で見て年利5%程度の複利運用は過去の歴史が証明しています。

つみたてNISAを利用すれば節税効果もあり、よりお得になります。

銀行や郵便局の窓口で買う投資信託は手数料ぼったくりの商品なのでダメ

ネット証券の投資信託一択です。

楽天証券かSBI証券で運用すれば間違いありません。

私は楽天証券をメインに利用しています。

【公式】楽天証券

投資信託は初心者でも十分簡単ですが、それでも「抵抗がある」「難しい」と考える方も多い。

  • 資産運用の勉強をしたくない
  • すべて丸投げでやりたい

このような方はロボアドバイザーの方が向いているかもしれません。

ロボアドバイザーであればウェルスナビがおすすめです。

【公式】WealthNavi(ウェルスナビ)

手数料を考えると断然、投資信託の方がおすすめです。

まったくわからないという方は、学費を機に資産運用を学ばれることを推奨します。

【まとめ】学費を把握してしっかり備えよう

学費がどのくらいかかるかというのは、文部科学省の調査結果から過去データを確認可能。

学費がかかること、かかる時期というのは事前に把握できます。

決して少なくないお金ですから、しっかり来るべきときに備えることが必要です。

また、学費はインフレの激しい分野です。

過去データより費用が上昇する事は十分に考えられます。

学費インフレも考慮に入れて、中長期で資産運用で増やしながら備えるのが賢い選択です。

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