資産運用

Pocket Funding(ポケットファンディング)の解説【利回り・手数料・評判など】

沖縄発のソーシャルレンディング事業者「Pocket Funding(ポケットファンディング)」について解説していきます。気になる案件の利回り・運用期間や手数料、また評判などについてもまとめました。実績としては調達額10億円、案件数280件ほどで現時点での貸倒実績はありません。各案件には担保も設定されているので、比較的低リスクな部類の投資商品であると考えられます。

ポケットファンディングとは?

Pocket Funding(ポケットファンディング)はソーシャルバンクZAIZEN株式会社が運営する融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービスです。

ポケットファンディングは日本初の沖縄に本拠地を置くソーシャルレンディング事業者です。案件も現時点では沖縄県内の事業者などを対象とするものが多いという部分で他のサービスとは異なる特徴を持ちます。2017年7月のサービス開始以降、約10億円(280案件)の資金調達実績があります。(2019年8月時点)

アジアに一番近い場所である沖縄を本拠地にする事で、今後は日本国内だけではなくアジアの案件取扱を展開予定としています。

■ソーシャルレンディングとは?

資金を必要とする企業・事業主などへ不特定多数の投資家からインターネットを介して資金調達をする仕組み。投資家は投資した資金量や案件に応じた金利を受け取る事ができる。借入期間は案件ごとに設定されていて、期間経過に伴い、原資は償還される。

ポケットファンディングの基本情報

種別融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
運営会社ソーシャルバンクZAIZEN株式会社
サービス開始2017年7月
初期費用無料
最低投資金額1万円
想定表面利回り4%~(案件による)
運用期間4か月~(案件による)
分配方法毎月分配
案件
  • 事業支援
  • 不動産関連 など

ファンドスキーム

ポケットファンディングのファンドスキームは下図の通りです。

ポケットファンディングのファンドスキームファンドスキーム図(ポケットファンディング公式ページより引用)

新規案件とリファイナンスとに分かれていますが、一般的なソーシャルレンディングサービスの内容です。ザックリとした流れは次のようになります。

  1. ポケットファンディングのサイトからファンド案件を選択・応募
  2. 応募額に達した案件は成立となり運用開始
  3. 期間中は運用実績に応じて配当を受給
  4. 運用期間終了時に投資元本が償還される
    ※状況によって早期償還の可能性あり

手数料

  • サービス利用手数料:無料
  • 入金手数料:原則必要(金融機関によって異なる)
  • 出金手数料:原則必要(みずほ銀行の料金に則る)

ポケットファンディングはその他多くのソーシャルレンディング事業者と同様に預託金制度(デポジット制度)を採用しています。ポケットファンディングのデポジット口座であるみずほ銀行那覇支店への入出金時に手数料が発生します。

■預託金制度(デポジット制度)とは?

投資を行うに際して、ソーシャルレンディング事業者の指定するデポジット口座に投資資金を入金、入金したデポジット金額の範囲内で各個別ファンドへ投資申し込みを行う制度です。分配金や各ファンドの運用終了時の償還金はデポジット口座に入金されます。私たちの口座へ資金を移動する際は各ソーシャルレンディングサービスを介して、デポジット口座から出金を行う必要があります。

入金手数料

入金手数料についてはお使いの銀行口座によります。より入金手数料を安く抑えるには、ご利用の銀行口座の振込手数料無料サービス等を確認してみてください。

出金手数料

ポケットファンディングの出金手数料ポケットファンディングの出金手数料(公式サイトより引用)

沖縄の事業者という事もあってか、ポケットファンディングがマスター口座(デポジット口座)として利用しているのはみずほ銀行那覇支店です。みずほ銀行はインターネットバンキングも含め手数料はお高めです。

  • 3万円未満の出金:同行宛216円 / 他行宛540円
  • 3万円以上の出金:同行宛432円 / 他行宛756円

もしも沖縄に行く機会があり、みずほ銀行那覇支店に口座開設をすることができるのであれば、ポケットファンディングからの出金手数料を無料にすることができます。が、現実的ではありません。みずほ銀行をメインバンクとして利用していれば若干お得程度の認識で良いのかなと思います。

ポケットファンディングの実績

下記、2019年8月27日時点のポケットファンディングの実績です。

  • 貸付総額(件数):1,064,171,000円(280件)※運用中含む
  • 償還済み貸付元本額(件数):614,958,000円(208件)
  • 支払済み分配額:22,555,011円
  • 債務不履行の貸付元本額(件数):0円(0件)
ポケットファンディングの投資実績ポケットファンディングの実績(公式サイトより引用)

現時点では貸倒実績は0です。担保も設定されているので、万が一の場合は元本回収の十分な動きも想定することができます。実績年数、額ともに大手のソーシャルレンディング事業者には劣りますが、現時点の運用状況から判断すると貸倒リスクは低いと考えられます。実質利回りは3.5%程度に落ち着いているように見受けられます。

Pocket Funding(公式サイト)

案件について

ポケットファンディングの案件は現時点では沖縄の企業・事業主を対象とする事業支援・不動産関連の案件が多いです。

  • 想定表面利回り:4%~(案件による)
  • 運用期間:3か月~(案件による)
  • 最低投資額:1万円~

過去の日本経済研究センターの予測によると、2020年までの沖縄の実質経済成長率は首都東京を抑え全国1位となっています。また、総務省の統計からも人口の自然増加は沖縄県の1県のみであり、さらに15歳未満の人口の割合が最も高いとの統計結果が出ています。観光客が多いことも言うに及ばず、沖縄県は今後の成長見込みは国内有数であると考えられます。

上記背景は沖縄県内の事業にとってはポジティブな要素となりますので、期待利回り・貸倒リスクへの懸念などポケットファンディングの扱う案件には継続して期待できるかと思います。

ポケットファンディングは今後は県外や国外の案件も展開予定です。(県外案件は既にあり)沖縄県事業を足掛かりにスケールアップしていく予定と考えられます。

ポケットファンディングの評判

ポケットファンディングの案件が速攻で満額成立となり、申し込みできなかったという声が多数あります。ポケットファンディングに限らず、ソーシャルレンディングサービス全体として、現状人気が高く需要に対して供給量が足りない印象です。案件募集開始時にはクリック合戦になります

また、毎月モニタリングレポートの開示がある事へのポジティブ意見もあります。ポケットファンディングは定期的にレポートを送ってくれる数少ないソーシャルレンディングサービスです。

ポケットファンディングのキャンペーン

現在ポケットファンディングで開催中のキャンペーンはありません。

過去のキャンペーン

過去にポケットファンディングで開催されたキャンペーンを紹介します。

ウチナーま~さむんキャンペーン(2019/08/15終了)

サービス開始3周年目突入を記念して「ウチナーま~さむん(沖縄の美味しいもの)キャンペーン」を開催。

対象期間:2019/07/16~2019/08/15

概要:期間内に成立したファンドへの投資金額に応じて、沖縄県の特産品をプレゼント。

  • 50万円以上~100万円未満:3,000円分の県産品
  • 100万円以上~500万円未満:5,000円分の県産品
  • 500万円以上~1,000万円未満:10,000円分の県産品
  • 1,000万円以上~3,000万円未満:30,000円分の県産品
  • 3,000万円以上:50,000円分の県産品

まとめ

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)事業者としては初の沖縄を本拠地とするPocket Funding(ポケットファンディング)について紹介しました。想定利回りとしては他と比較して高くはありませんが、貸倒実績0、担保設定ありとリスクはある程度限定されていると考えられます。また、沖縄自体が経済成長や人口増加が大きく見込まれている日本では珍しい地域となりますので、沖縄を本拠地とするソーシャルレンディング事業者としてもポケットファンディングには期待ができます。現時点では案件募集開始から満額成立までが一瞬の、いわゆる”クリック合戦”となっている人気状況です。気になる方はあらかじめ口座開設して待機しておくことをオススメします。(口座開設無料)

Pocket Funding(公式サイト)

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