固定費の中でも大きな比重を占める自動車関連費。
費用を具体的に理解している人はごく少数です。
自動車関連にどれくらいの費用がかかっているか理解して、可能な部分のコストを下げれば生活費を安くすることができます。
- 自動車維持にどれくらいのコストがかかっているか
- 自動車にかかるコストを節約する方法
年間数万円のコスト削減につながることも多いので、この機会に見直してみましょう。
本記事の内容
自動車の維持費用を把握しよう
自動車の維持にどれくらいのお金がかかっているか把握してますか?必要なときに必要な金額を支払っているだけだと、全体でどれくらいの支出が発生しているのか見えづらいものです。
自動車コスト節約に取り掛かるためには、どれくらいの維持費が発生しているか事前にしっかり理解しておきましょう。
車両本体費(自動車ローン)
まずは当然ながら車両本体費、車代です。諸調査の結果によっては、概ね半分近くの方が新車を購入しています。
そして大抵の方は自動車ローンを利用して車を購入します。「手元にお金がなくても車を購入できる素敵な制度だ」と思っていませんか?2%程度の利息なんて大した事がないと思っていませんか?
下記は自動車ローンの支払い・利息シミュレーション結果です。2%の利息がどれくらい大きな負担になるかわかります。
車両本体費 | 返済額 / 月 | 返済額 / 年 | 総返済額 | ローン利息 |
---|---|---|---|---|
200万円 | 35,055円 | 420,660円 | 2,103,330円 | 103,330円 |
300万円 | 52,583円 | 630,996円 | 3,154,995円 | 154,995円 |
400万円 | 70,111円 | 841,332円 | 4,206,660円 | 206,660円 |
500万円 | 87,638円 | 1,051,665円 | 5,258,325円 | 258,325円 |
車両本体費、支払い利息がどれくらいかかっているのか改めて認識しましょう。
固定費
続いてどのような固定費がかかっているかを理解しましょう。毎年または毎月固定費として以下の費用がかかります。
- 車検
- 自動車税
- 重量税
- 自賠責保険
- 任意自動車保険
- 駐車場代
半固定費(変動費)
ここでは半固定費と定義しますが、ほぼ間違いなくかかる変動費として以下の費用が発生します。
- ガソリン代
- メンテナンス代
- 消耗品代
- 洗車代
自動車維持コストシミュレーション
自動車維持になんとなくお金がかかるイメージは持っていると思いますが、具体的にどれくらいのお金がかかっているか計算している方は少数です。次の表は自動車維持にかかるコストを一般的な費用で試算したものです。一般的には年間30~50万円のコストがかかります。ここに前述した車両費用がかかります。ローンを組んでいる方は下記のランニングコストに一か月あたり数万円のローン返済が必要になります。
軽自動車 | 排気量1~1.5L | 排気量2~2.5L | |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 34,500円 | 45,000円 |
重量税 | 3,300円 | 12,300円 | 20,500円 |
自賠責保険料 | 12,940円 | 13,340円 | 13,340円 |
任意自動車保険料 | 50,000円 | 60,000円 | 70,000円 |
駐車場 | 96,000円 | 96,000円 | 96,000円 |
ガソリン代 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
車検代 | 40,000円 | 50,000円 | 60,000円 |
オイル、タイヤ | 20,000円 | 30,000円 | 50,000円 |
洗車代など | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
合計 | 343,040円 | 406,140円 | 464,840円 |
1ヶ月あたり | 28,587円 | 33,845円 | 38,737円 |
※駐車場代:月額8,000円で試算
※ガソリン代:月額8,333円で試算
車の維持コストを抑える方法
自動車の保有にどれくらいのお金がかかるか理解したところで、そのコストを抑える方法について解説していきます。
自動車保険の見直し
割高な保険会社で契約している場合や不要なプラン、オプションをつけている場合は任意自動車保険の見直しを行う事で固定費を大幅に下げられる可能性があります。
- ディーラー紹介や対人販売で契約している場合、割高になっている可能性あり
- 必要な補償は「対人対物補償(無制限)」
- 車両保険は不要
- 弁護士特約、対物超過特約は保険として優秀なので、つける価値あり
自動車保険を見直す事で年間数万円の節約につながる場合もあります。あまり考慮せずに契約した方は一括見積もりなどで、見直しのコストメリットを確認してみましょう。
車検代を抑える
「車検はディーラーでやってもらうもの」という先入観は捨て去りましょう。カー用品店、ガソリンスタンド、整備工場などでも車検を行うことができます。ディーラーは価格が高いです。「安心だから」という方もいますが、基礎車検代が高いだけでなく必要以上のメンテナンスを行い、そこにコストも乗ってきます。ディーラー車検と比較すると、数万円安く抑える事ができるところもたくさんあります。最寄りのお店の車検代比較も簡単にできるので気になる方は試してみてください。
「車を持たない」という選択肢
車は必要なもの。本当にそうでしょうか?一度考えてみましょう。週末メインの使用でそこまでの頻度がない場合、カーシェアリングサービスを代用した方が安くなります。
また、人によってはタクシーで代用しても安く収まる場合もあります。車両費用を含めると車の維持費に月々6万円程度かかっている場合もあるので、1週間あたり15,000円使用できると考えると公共交通機関とタクシーで充分な場合も多くあります。
【番外編】車を貸し出す
とはいっても、なかなか車を手放すのは簡単なことではありません。車は持ち続けたい、けども少しでも維持を楽にしたいという方は使用していない間に車を貸し出すという選択肢もあります。P2P、いわゆる個人間のカーシェアリングサービスです。今では大手も個人間カーシェアリングサービスを運営しています。車を貸し出すことでお金を得ることができます。月々数万円の稼ぎになるケースは往々にしてあるので気になる方は登録してみると良いでしょう。
まとめ
ここまで自動車維持にかかるコストについて説明してきました。車両代も合わせると、車種によりますが月々4~5万円かかります。まずは何にどれくらいお金がかかっているか意識しましょう。そして、自動車保険や車検など抑えられる固定費はなるべく削減しましょう。
「車を持たない」という選択肢も検討しましょう。カーシェアリングサービスなどを代用した方が安く抑えられるケースもあります。
お金の自由を掴むための第一歩は固定費を抑える事です。固定費の中でも大きな比重を占める自動車関連費を見直してみましょう。