やや煽り気味の刺激的なタイトルとは思いましたが、あえて。
主要調査から2019年の格安SIM利用率と近年の推移について確認しました。まだまだ3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)ユーザーは多いものの順調に格安SIMへの移行トレンドは進んでいます。
2017年から格安SIMを利用している私の見解も併せて解説しました。格安SIMへの乗り換えを検討している人の後押しになれば幸いです。
【2019年】格安SIMの利用率は15~20%くらい?
格安SIMの利用率について、厳密な数字はわかりません。全事業者がユーザー数を公表してくれないと算出は無理。
今回は母数が大きい調査結果から格安SIMの利用率を確認しました。今回参考にする調査は下記2つ。
先に各調査結果から格安SIMの利用率を載せたいと思いますが、その前に・・・
ここでいう格安SIMとは?
MVNO事業者を指します。 →自社回線設備ではなくてMNO事業者(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を間借りして運用している事業者
本来は「悪質な料金」と「悪徳な囲い込み」で優良サービスを提供してくださっている3社(ドコモ・au・ソフトバンク)以外の事業者としたかったのですが、結果部分からはそこの区分けを設ける事ができませんでした。
ボッタクリ事業者(ドコモ・au・ソフトバンク)とワイモバイル(Y!mobile)以外の事業者をこの記事では「格安SIM」と定義します。
- MMD研究所調べ:13.2%
- モバイル社会研究所:18.1%
調査方法もサンプル数も違うので、数値に思ったより差はあります。
記事の最後に補足しますが、ワイモバイルを含めると5%くらい上乗せされるので、実際は15~20%ちょい程度の方は格安SIMを利用しています。2019年現在。
格安SIMの利用率推移は順調な右肩上がり
個人的にはまだ8割近くが割高SIMを利用しているのか、という感想です。とはいえ、順調に格安SIMユーザーは増加しています。具体的な推移状況は下記の通り。
「まだ3キャリア利用してるの?」となりかねない
繰り返しになりますが、まだ8割近くの方がドコモ・au・ソフトバンクを利用している事に驚いています。
「勤務先のスマホで・・・」という理由があるのであれば、やむを得ないと思います。とはいえ、個人契約でも多くの方はまだ3キャリアのスマホを利用しているという事になります。
2年ほど格安SIMを使っています。もし2年前に戻れたとしても間違いなく格安SIMにします。私はauから乗り換えたのですが、月額7,000円ほど安くなりました。年間換算で80,000円以上の生活固定費の削減ができました。
コストメリットは人にもよりますが、多くの人が月額5,000円ほど安くなります。
動画、音楽サービスを多く利用するので、私は2017年からBIGLOBEモバイルを使っています。 ※エンタメフリー・オプションをつければ、YouTubeやAWAなど音楽・動画サービスがカウントフリーで使い放題です。
近い将来「まだ3キャリア使っているの?」という状況になるかもしれません。割高SIM・格安SIMともに「縛り期間」の短縮化、契約違約金の減額の話題も出ています。格安SIMの利用率はこの先も増加していくのは間違いないでしょう。
【補足】本記事の格安SIMの定義
本来は言葉通り「格安の」通信事業者を対象としたかったです。つまり、「悪質な料金」と「悪徳な囲い込み」で優良サービスを提供してくださっている3社(ドコモ・au・ソフトバンク)以外。 しかしその場合、3キャリアと同じ事業者区分(MNO)であるワイモバイルの数値が必要だったのですが、モバイル社会研究所の調査結果からは明らかにできなかったので、止む無く<ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル>以外の区分(MVNO事業者)としました。 ワイモバイルも含めると5%程度、格安SIMの比率は上がるはずです。
本記事の情報ソース2調査の詳細について
MMD研究所「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」
- 調査時期:2019年8月19日~26日
- 調査対象:15歳~69歳の男女
- サンプル数:40,804人
■NTTドコモ モバイル社会研究所「基本レポート(MVNO:基本率2019)」
- 調査時期:2019年1月
- 調査対象:15歳~79際の男女
- サンプル数:6,926人
■今後の大手キャリア・格安SIMの区分け(楽天のMNO化)
現在はMVNO事業者(楽天モバイル)としてサービス提供していますが、今後は楽天が大手キャリアの仲間入り予定です。 大手キャリアと格安SIMの区分けが難しくなります。リアル店舗展開していないので楽天は3キャリアのような悪質料金にはならないと思いますが、注視したいと思います。
※現在も楽天モバイルはいわゆる「格安SIM」サービスは継続して提供中です。