格安SIMへ乗り換える事で年間5万円前後の生活費節約につながる事を「格安SIMの節約効果は?」の記事で紹介しました。
とはいえ「格安SIM事業者もたくさんあって選び方がわからない」というの方が多いのも事実。
- 格安SIMの主要9社の比較
- おすすめの格安SIM
- 格安SIMの選び方
格安SIM選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
格安SIM主要9社の比較
下の表は格安SIM主要9社を比較した一覧表です。
ドコモ | au | ソフトバンク | 価格 | 速度 | 満足度 | 契約者数 | 独自性 | 総合評価 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BIGLOBEモバイル | ○ | ○ | × | A | A | C | C | A | A |
楽天モバイル | ○ | ○ | × | A | C | C | A | A | A |
LINEモバイル | ○ | ○ | ○ | A | C | B | D | A | A |
UQモバイル | × | ○ | × | B | A | A | A | A | A |
mineo | ○ | ○ | ○ | A | B | A | C | B | B |
OCNモバイルONE | ○ | × | × | A | C | A | B | B | B |
IIJmio | ○ | ○ | × | A | B | A | B | B | B |
イオンモバイル | ○ | ○ | × | A | B | B | D | B | C |
ワイモバイル | × | × | × | B | A | D | (A) | A | B |
今回比較対象としたのは下記の9社です。
- BIGLOBEモバイル
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- UQモバイル
- mineo
- OCNモバイルONE
- IIJmio
- イオンモバイル
- ワイモバイル(Y!mobile)
■対象7社の選定基準は?
利用者数上位の格安SIM事業者9社
MMD研究所「2019年3月格安SIMサービスの利用動向調査」
各項目の評価基準・補足
価格、速度、満足度、契約者数、独自性、総合評価の各項目をA~Eで評価しました。
各項目の評価基準と補足内容を記載します。
価格
価格に関しては、UQモバイルとワイモバイルがB評価、それ以外の格安SIMをA評価としました。UQモバイルとワイモバイルは他と比べて「料金が大幅に高い」というわけではなく「価格仕様がわかりにくい」ので、評価を下げました。
また、プランのデータ容量も格安SIM事業者によって有無が異なります。容量別価格一覧をまとめたので参考にしてください。大手キャリアと比較すると、どこの格安SIMもめちゃめちゃ安いです。
500MB | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 7GB | 8GB | 9GB | 10GB | 12GB | 20GB | 21GB | 30GB | 40GB | 50GB | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BIGLOBEモバイル | – | 1,400円 | – | 1,600円 | – | – | 2,150円 | – | – | – | – | 3,400円 | 5,200円 | – | 7,450円 | – | – | |
楽天モバイル | – | – | – | 1,600円 | – | 2,150円 | – | – | – | – | 2,960円 | – | 4,750円 | – | 6,150円 | – | – | |
LINEモバイル | – | 1,200円 | – | 1,690円 | – | 2,220円 | – | 2,880円 | – | – | 3,220円 | – | – | – | – | – | – | |
UQモバイル | データ高速+音声通話プラン | – | – | – | 1,680円 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
おしゃべり/ぴったりプラン | – | – | – | 1,980円 | – | – | – | – | – | 2,980円 | – | – | – | 4,980円 | – | – | – | |
mineo | Aプラン(au回線) | 1,310円 | – | – | 1,510円 | – | – | 2,190円 | – | – | – | 3,130円 | – | 4,590円 | – | 6,510円 | – | – |
Dプラン(ドコモ回線) | 1,400円 | – | – | 1,600円 | – | – | 2,280円 | – | – | – | 3,220円 | – | 4,680円 | – | 6,600円 | – | – | |
Sプラン(ソフトバンク回線) | 1,750円 | – | – | 1,950円 | – | – | 2,630円 | – | – | – | 3,570円 | – | 5,030円 | – | 6,950円 | – | – | |
OCNモバイルONE | – | – | – | 1,800円 | – | – | 2,150円 | – | – | – | 3,000円 | – | 4,850円 | – | 6,750円 | – | – | |
IIJmio | – | – | – | 1,600円 | – | – | 2,220円 | – | – | – | – | 3,260円 | +3,100円 | – | +5,000円 | – | – | |
イオンモバイル | 1,130円 | 1,280円 | 1,380円 | – | 1,580円 | – | 1,980円 | – | 2,680円 | – | – | 3,280円 | 4,680円 | – | 5,680円 | 6,980円 | 8,980円 | |
ワイモバイル | – | – | – | 1,980円 | – | – | – | – | – | 2,980円 | – | – | – | 4,980円 | – | – | – |
速度
速度評価は格安SIMの管理人の速度比較を参考にしました。
■速度の評価方法
2019年8月版ランキングを基に下記のように評価
- 超速い:A評価
- 比較的速い:B評価
- 普通:C評価
A評価の中でもUQモバイル、ワイモバイルは常に良い通信速度結果を維持しています。格安SIMの中ではダントツで大手キャリアにも引けを取らないパフォーマンスです。
他の格安SIMの通信速度は確実に大手キャリアより遅いです。とはいえ、「使用できない程か?」と問われると「そこまでではない」と私は回答します。ちなみに私は2年ほどBIGLOBEモバイルを使用しています。
各メディアが行っている速度調査を見てみると、時間帯・場所・時期などによって各格安SIM間のパフォーマンスもバラつきがあります。メディアによってもマチマチです。どこで使用するかによって結果が異なるので、正直自分の行動エリアで使ってみるまでわかりません。
満足度
満足度評価はMMD研究所「2019年3月格安SIMサービスの利用動向調査」を参考にしました。
■満足度の評価方法
「とても満足」「やや満足」の合算値を基準に下記のように評価
- 80%以上:A評価
- 75%以上80%未満:B評価
- 70%以上75%未満:C評価
- 70%未満:D評価
契約者
契約者数はMM総研「国内MVNO市場規模の推移(2019 年3 月末)」を参考にしました。
■契約者数の評価方法
- 1位、2位の楽天モバイル、UQモバイル:A評価
- 3位、4位のIIJmio、OCNモバイルONE:B評価
- 5位、6位のmineo、BIGLOBEモバイル:C評価
- 以降のLINEモバイル、イオンモバイル:D評価
※ワイモバイルは上記調査に含まれていませんが独自調査により(A)としています
独自性
会社ごとの特徴から独断と偏見で「独自性」を評価しました。
■独自性の評価方法
- 他と比べて魅力的な優位性がある:A評価
- それ以外:B評価
Aと評価した理由については、後述の「おすすめの格安SIM4社」で個別に説明します。
総合評価
■総合評価の評価方法
- 独自性を大きく評価
- 価格以外の項目を次点評価
※ワイモバイルは満足度がD評価であること、独自性がUQモバイルで代替できるのでB評価
独自性を大きく評価しています。格安SIMの大きな利点であり、乗り換える最大の理由は価格。その他の選択材料については「自分の利用スタイルに合ったもの」を選ぶのが最適解です。そういった観点で行くと「他とは違う何か」が選択材料として大きな基準となります。
おすすめの格安SIM4社
格安SIM主要9社の中から、特におすすめの4社を選定しました。上記比較でA評価とした格安SIMになります。
Youtube見放題の格安SIM「BIGLOBEモバイル」
まず紹介するのはBIGLOBEモバイルです。BIGLOBEモバイルをおすすめする理由は「エンタメフリー・オプション」の存在です。
■エンタメフリー・オプションとは?
下記サービスが使い放題になるオプション
(データ通信がカウントされない / カウントフリー)
【対象サービス】
- YouTube
- Abema TV
- U-NEXT
- YouTube Kids
- Google Play Music
- YouTube Music
- Apple Music
- Spotify
- AWA
- Amazon Music
- LINE MUSIC
- radiko.jp
- らじる★らじる
- dヒッツ
- RecMusic
- dマガジン
- dブック
- Facebook Messenger
BIGLOBEモバイルでエンタメフリー・オプションを付けると、YouTubeが見放題になります。YouTubeだけでなく、上記のサービスを通信量を気にすることなく利用できます。動画・音楽サービスをよく利用する方には神と呼べるオプションです。その分の通信はカウントされないので、SIMの契約データ容量を下げることもできます。
私は出先でYouTubeやYoutube Musicをよく使うので、2年近くBIGLOBEモバイルを利用しています。動画や音楽をスマホで利用する方はBIGLOBEモバイルがおすすめです。
楽天ポイント貯めたい!楽天経済圏の住人には「楽天モバイル」
続いて紹介するのは楽天モバイルです。理由は「楽天ポイントが貯まるから」です。楽天モバイルには下記特徴があります。
- 楽天モバイルの月々の料金支払い時に100円につき1ポイント貯まる
- 楽天市場で買い物すると獲得ポイントが+2倍になる
楽天ポイントは私が世の中で一番有用に利用できると思うポイントサービスです。
楽天市場でよく買い物をする方はポイント+2倍の恩恵は大きいと思います。普通に生活していても楽天市場、楽天ブックス、街の提携店での買い物、楽天トラベルでの旅行予約など楽天ポイントを使用できるシーンはたくさんあります。「よりお得に」と考える方は楽天経済圏でお得に立ち回れる楽天モバイルがおすすめです。
LINEの年齢認証可能!ID検索も当然できる「LINEモバイル」
最後に紹介するのはLINEモバイルです。理由は「LINEの年齢認証ができる」からです。大手キャリアを利用していると当たり前に利用できている「LINEのID検索」は他の格安SIMでは使えません。LINEでID検索を多用する方はLINEモバイルがおすすめです。
また、3GB以上のプランであればLINE、Twitter、Facebook、Instagramでの通信がカウントフリー(通信気にせず使い放題)。MUSIC+プランであれば、さらにLINE MUSICもカウントフリーです。
■ワイモバイル(Y!mobile)もLINEのID検索は可能
ワイモバイルもLINEのID検索が可能です。
「通信速度優先」「通話が多い」かつ「LINEのID検索が必要」という方はワイモバイルの方が良いかもしれません。
ただ、料金仕様がわかりづらく、ちょっとだけ高めです。
速度重視の方、通話の多い方は「UQモバイル」
上記で説明した通り、UQモバイルは大手キャリアに匹敵する通信速度が出ると評判です。実際にTwitterなどを見ていても、東京以外でも「快適」との意見が多数上がっています。
- 大手キャリアからUQモバイルへ乗り換え:変わらない
- 他の格安SIMからUQモバイルへ乗り換え:快適になった
通信速度への心配が格安SIMへの乗り換えのネックになっていた方はUQモバイルがおすすめです。
また、通話が多いという方にもUQモバイルがおすすめです。UQモバイルにはおしゃべりプランという料金プランがあり、何度かけても5分いないの通話は無料です。
格安SIMの選び方【注意点】
格安SIMを選ぶ際、スマホ端末をどうするかによって選択肢に制限が出る場合があります。下記のフローチャートを参考にしてください。
- 大手キャリアで購入した「SIMロック解除していない」スマホ:その大手キャリア回線の格安SIM
- スマホも格安SIMと一緒に買い替え:どの格安SIMでもOK
- SIMフリースマホ:どの格安SIMでもOK
- SIMロック解除済みスマホ:どの格安SIMでもOK
スマホをそのまま利用する場合、事前に購入予定の格安SIMサイトの「動作確認済み端末」ページで確認しましょう。
大手キャリアスマホを利用する場合の格安SIMの選び方
大手キャリアスマホをそのまま利用する場合、その大手キャリア回線を利用している格安SIMを選ぶ必要があります。
ドコモ | au | ソフトバンク | 価格 | 速度 | 満足度 | 契約者数 | 独自性 | 総合評価 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BIGLOBEモバイル | ○ | ○ | × | A | A | C | C | A | A |
楽天モバイル | ○ | ○ | × | A | C | C | A | A | A |
LINEモバイル | ○ | ○ | ○ | A | C | B | D | A | A |
UQモバイル | × | ○ | × | B | A | A | A | A | A |
mineo | ○ | ○ | ○ | A | B | A | C | B | B |
OCNモバイルONE | ○ | × | × | A | C | A | B | B | B |
IIJmio | ○ | ○ | × | A | B | A | B | B | B |
イオンモバイル | ○ | ○ | × | A | B | B | D | B | C |
ワイモバイル | × | × | × | B | A | D | (A) | A | B |
スマホのSIMロック解除を行う事で、選択肢の制限なく好きな格安SIMに乗り換える事ができます。希望の格安SIMが対応していない場合はSIMロック解除を検討してみてください。
【利用スタイル別】格安SIMの選び方
利用スタイル別におすすめの格安SIMを提案します。
- どれにもあてはまらない場合を楽天モバイルにした理由:
楽天ポイントが一番汎用性が高いから - LINEのID検索はワイモバイル(Y!mobile)でも代替可
まとめ
格安SIM主要9社の比較について解説しました。その中でもおすすめ4社とその理由は以下の通りです。
- BIGLOBEモバイル:YouTubeが見放題だから
- 楽天モバイル:楽天ポイントがよく貯まるから
- LINEモバイル:LINEのID検索を利用できるから
- UQモバイル:通信速度が速く、5分以内の通話が無料のプランがあるから
また、格安SIMの選び方についても解説しました。今のスマホをそのまま利用する場合、使用中キャリアの回線を利用している格安SIMを選ばなければいけません。もしくはSIMロック解除を行うか。
上記のおすすめ4社にビタっとハマる方は速攻乗り換えるのがおすすめ。ビタっとハマらない方も、月々のスマホ代の高さが気になる方は悩まず乗り換えてみることをおすすめします。節約メリットが大きいです。
最後に今回紹介した主要7社の公式ページへのリンクを並べますので、気になる方はチェックしてみてください。