エフティグループの株式会社エフエネが展開する新電力事業エフエネでんき。
訪問販売や電話勧誘などが原因であまり良い評判は聞きません。
営業方法の是非は置いておいて、口コミなどから気になるポイントを基に新電力サービスとしてはどうなのか考察してみました。
- エフエネでんきの口コミ・評判
- 料金体系周りの注意点
参考になれば幸いです。
エフエネでんきの基本情報
運営会社 | 株式会社エフエネ |
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供給エリア | 北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、中国、四国、九州 |
支払い方法 | クレジットカード決済、口座引落 |
解約手数料・違約金 | なし(長期契約時の解約は9,800円) |
株式会社エフエネは光通信系のエフティグループ100%出資の電気事業会社。
沖縄、離島除く日本全国に提供しています。
エフエネでんきの口コミ・評判
エフエネでんきの口コミや評判などを要約すると、次のことが見えてきます。
- 電気料金は新電力の中では高い
- 電力調達調整費がかかるので注意
- 訪問販売や電話営業がエグイ
評判①:電気料金は新電力の中では高い
エフエネが提供する一般家庭向け新電力サービスも料金プランはいろいろあるのですが、総じて言える事は「新電力サービスの中では高い」という事。
- エフエネでんき
- エフエネホーム
- FTでんき
など、いずれも料金体系としては「基本料金+従量料金(段階性)」
それぞれの料金・単価は一般電力より若干安いといったところ。
一般電力からの切り替えで安くはなりますが、他の新電力会社と比べてコストメリットはそこまで大きくありません。
場合によってエフエムホームは節約度アップ
そんな中でもエフエネホームは家庭によっては大幅に安くなる可能性があります。
日曜日の従量料金が一般電力の半額
「月~土はほぼ使わない、日曜だけめちゃくちゃ使う」というスタイルの場合は相性抜群です。
評判②:電力調達調整費がかかるので注意
エフエネでんきには電力調達調整費がかかります。
これはエフエネがJEPX(日本卸電力取引所)から仕入れる際にかかった変動コストを月々の支払いに織り込むというもの。
調整費は一定ではなく季節・曜日・時間などによって変動し、ユーザー側には読めませんし意識することもありません。
新電力サービスの中でも電力調達調整費を採用している会社はそう多くありません。
料金の変動リスクを許容できるかどうか、検討中の方は考慮しなければいけません。
評判③:訪問販売や電話営業がエグイ
印象が最も悪いのはこの部分。
- スマートメーター交換と称して・・・
- 東電や九電の委託会社と名乗って・・・
- いきなり訪問→契約書出すコンボ・・・
営業手法についての悪評がTwitter上に多くあります。
どんなに良いサービスを提供していたとしても、訪問営業や詐欺まがいの電話営業はユーザーにとって感じ喜ばしいものではありません。
そもそもこの手口で提供されるものに「良いサービス」はあるの?という印象。
営業のコスト効率が悪いから、肝心のサービスを設計しきれないのではと考えてしまいます。
エフエネでんきのメリット・デメリット
エフエネでんきについて私が考えるメリット・デメリットは次のとおり。
- セット割を利用できる
- 長期契約で割引になる
- コストメリットが小さい
- 電力調達調整費のリスクがある
- 長期割の違約金システム
メリット①:セット割を利用できる
エフティグループの光回線などとセット契約すると割引になるセットプランがあります。
多くの方にとっては何のメリットにもなりませんが「そこまでこだわりがなく、まとめて契約した方が楽」というお考えの人にはうってつけ。
メリット②:長期契約で割引になる
これも一部の人のみのメリット。
「エフエネでんきを長く使いたい」と決めている人は長期契約をすると、毎月の料金が「0.5~1%」安くなります。
雀の涙ほどですが安くなるのはメリットとして挙げました。
それ以上に抱える違約金リスクのデメリットが大きいですが、そちらは後述します。
デメリット①:コストメリットが小さい
基本的に新電力会社に乗り換える際の動機は「電気料金を安くしたい」というのが最も一般的。
そんな中エフエネは一般電力会社よりは良いものの、新電力会社の中では安くありません。
デメリット②:電力調達調整費のリスクがある
前述したとおり、エフエネの電気料金は電力調達調整費が適用されています。
卸から調達したさいの変動コストを織り込むというロジック自体は理解できるものですが、現在の電気料金界隈でのスタンダードではありません。
額としては小さなものかもしれませんが、見えないところで費用の変動が発生するリスクを許容するには相応のメリットが欲しいところです。
デメリット③:長期割の違約金システム
前述のとおり、エフエネには「3年契約をする代わりに安くする」という長期割システムがあります。
この長期割で注意しないといけないのは解約違約金。
- 更新月は36、37ヶ月目
- 自動更新
- 更新月以外での解約は9,800円の違約金
長期割のコストメリットを一瞬でひっくり返す、ユニークなサービス設計です。
エフエネでんきに関する質問と回答
新電力関連、エフエネでんきに関するよくある疑問について書きます。
供給電力の品質は変わりますか?停電の可能性は変わりますか?
各家庭に届けられる電力はこれまでと変わらず一般電力会社(東京電力など)の送配電ネットワークが利用されます。
そのため、電力供給の品質・信頼性、停電の可能性などに従来との違いはありません。
エフエネでんきの支払い方法は何がありますか?
クレジットカード決済、銀行口座引き落としがあります。
旧電力会社の解約はどのようにすれば良いですか?
エフエネから契約中の電力会社へ手続きが進められるので、ユーザー側での解約連絡は不要です。
賃貸マンションやアパートでも契約できますか?
一般的にはマンションやアパートでも契約可能です。
ただし、マンションやアパート全体で一括受電契約している場合は切り替えられません。
事前に契約中の電力会社か、マンション・アパートの管理会社に「電力会社の変更は可能か」確認しましょう。
電力会社選びは慎重に
エフエネでんきの評判やメリット・デメリットなど解説しました。
電力自由化に伴い、あまり理解していない人を食い物にする「詐欺または詐欺まがい」の被害も出ています。
言われるがままではなく、情報はいくらでもあるのでしっかり調べることが大事。
- 訪問営業や電話販売は一旦断る
- 言ってることを鵜呑みにしない
新電力自体は電気料金の節約から家計を助けられる面でもユーザーにとっては喜ばしいもの。
住まいのエリアや電力使用量によっても「どこが一番安くなるか」は変わるので、料金シミュレーションなどを活用してより良い選択をしていけると良いと思います。