人生の中でも支出額の多い保険料。しっかりと要不要を判断して加入していますか?なんとなく判断していませんか?
お金の自由を手に入れるために最初に着手すべきは固定費の節約です。この記事では必要な保険、不要な保険について、また保険料を安くすための方法を説明していきます。
本記事の内容
毎月(毎年)支払っている保険料を把握しよう
まずは毎月(毎年)どれくらいの保険料の支払いをしているか確認してみましょう。何の保険に、どれくらいの保険料を支払っているのか改めて確認すると、どれだけ高い保険料を支払っているのか驚くでしょう。
日本人は無駄な保険料を支払いすぎです。収入に比べてここまで高い固定費を支払っていたら資産を築くのは果てしなく遠い道のりとなってしまいます。
日本人は保険料を支払いすぎ!
生命保険の世帯ごとの年間払込保険料の平均は38.5万円
本当に必要な保険は3種類
ひとえに保険といってもたくさんの種類があります。それぞれの商品の広告やパンフレット、販売員の説明を聞いていると、いかにも必要なものに錯覚しがちです。何かあったときの備えは必要ですが、それが保険商品である必要はまったくありません。支払保険料分を投資に回した方が利回り良く運用できたり、ボッタクリと呼べる商品がものすごくたくさんあります。マネーリテラシーがないばかりに保険会社に搾取されないよう、しっかり考えて判断できるようになりましょう。
- 火災保険
- 死亡保険・医療保険(条件あり)
- 自動車保険(条件あり)
火災保険
掛け金も安く、有事の際のリターンも大きいです。ただし、入居時に業者案内で加入した場合は保険料が高い可能性があるので見直しましょう。解約時に月割りまたは日割りで返金されるので、更新タイミングを待たずして見直し・乗り換えが可能です。
賃貸の場合
物件契約時に仲介業者指定の火災保険に加入した場合、補償過多の内容で高額な保険料を支払っている可能性があります。どこの火災保険を選んでも自由なので乗り換えるのが賢い選択です。最低限の保証であれば年間3,000円未満に抑えられます。
持家の場合
購入時に不動産業者から勧められた火災保険に加入した場合、割高な保険料を支払っている可能性があります。一括見積もりサイトなどで価格相場を把握し、今より保険料が安くなるようであれば乗り換えましょう。過剰な補償や不要な補償をつけないよう気を付けることも重要です。
死亡保険・医療保険(条件あり)
掛け捨て死亡保険:子供がいる人のみ
自分が一家の大黒柱の場合、遺された家族が困窮しないように加入しましょう。貯金が十分で見込める遺族年金との合算で十分生活できる場合は加入しなくても問題ありません。
掛け捨て医療保険:非常時用の資金が貯まるまで
非常時用の資金がない場合、何かあったときに困るので最低限の補償内容の掛け捨て型保険に加入しておきましょう。
※死亡保険、医療保険ともに加入するのであればネット型保険がお得。
両方に加入したとしても上記必要最低限の補償内容であれば、併せて月々5,000~8,000円程度で収まります。
自動車保険
自動車保険も有事の際の事を考慮すると加入すべき保険です。しかし、補償内容については十分に検討すべき。不要な内容を付与する事で保険料が高くなってしまいます。
下記、FinLabo.が考える必要な補償・特約内容です。
- 対人対物保障(無制限):
大きな事故を起こした場合は巨額の賠償金が必要になります。支払いができないと困るので補償に含めましょう。 - 弁護士特約:
もらい事故で相手が無保険の場合や、事故が訴訟に発展してしまった場合などの弁護士費用(数十万~100万円超えも)をこの特約で担保するのは有効です。何よりも普段弁護士への依頼をすることがないですから、その部分のアテンドを保険会社に一任できるところにも大きなメリットがあります。 - 対物超過特約:
保険会社やプランによって多少の増減はありますが保険料はおよそ500円前後で50万円前後の限度額補償があるのでコストに対してのメリットが大きいです。
自動車保険の見直し
もしも対人販売や代理店窓口の紹介で加入した自動車保険であれば、割高な保険料を支払っている可能性があります。不要な補償内容の解除をしつつ、保険会社の見直しを検討しましょう。
不要な保険を解約しよう
保険料を支払う事で苦しくなってしまう保険貧乏にならないよう、必要/不要をしっかり判断して、上記のような保険は解約しましょう。
必要だと思っているほとんどの保険も冷静に考えてみると不要
医療保険/ガン保険
公的医療保険の保証が手厚いため、高いコストをかけてまで民間保険に加入する必要はありません。
■国の補助制度
- 高額療養費制度
- 休業補償給付
- 傷病手当金
- 障害年金 etc
個人年金保険/養老保険/学資保険
貯蓄型の保険は掛け金に対してのリターン比率が低すぎます。その分を自分で投資した方が利回り良く運用できます。
収入保障保険/終身死亡保険(積立型)
積立型の保険は投資商品としては利率が低すぎます。その金額を自分で投資運用した方がよっぽど利回り良く運用することができます。
■国の補助制度
- 遺族年金
まとめ:契約している保険を見直して保険貧乏にならないようにしよう
人生の中でも支出額が大きい保険料。必要のない保険に『なんとなく』加入して毎月(毎年)割高な保険料を支払わないように保険の見直しをしましょう。
■本当に必要な保険は3つ
- 火災保険
- 死亡保険(子供がいる人)/医療保険(緊急時の資金がない人)
- 自動車保険(対人対物の無制限補償)
不要な保険の解約、過剰な補償内容特約の除外をしたうえで保険会社の見直しを行い固定費を節約しましょう。