節約というと「安いスーパーに。。。」「電気をこまめに。。。」というイメージが湧きがちです。しかし、支出金額の大きい固定費の節約から着手する方が効果的です。
- 住居費
- 自動車関連費
- 保険料
この記事では人生で支払う支出の中でも最も大きい住居費の節約方法について「賃貸」「持家」それぞれの場合にわけて解説します。
賃貸物件の住居費節約
賃貸物件の場合、住居費を節約する方法は下記の2つです。
- 今住んでいる物件の家賃を安くする
- 家賃の安い物件に引越する
今住んでる物件の家賃を安くする
家賃交渉に抵抗がある方は多いと思います。そもそも『家賃は交渉できるの?』という疑問がある方もいます。
新規募集時の家賃は経年で下がっていく傾向があるので、入居時に比べて家賃相場が下がっていく事は往々にしてあります。大家の立場に立って考えてみた場合、一番避けたいのは『空室になること』。入居時期などによって同じ物件でも家賃が違うのはあるあるです。
■今住んでる物件の家賃交渉ポイント
- 家賃交渉は管理会社に行う
- 管理会社がまったく動いてくれない場合、可能であれば大家に直接行うのも手
- 契約更新のタイミングでなくてもOK
- 1~3月、9~10月は繁忙期なので避けた方が良い(成功率が低い)
- 空室が出ているタイミングだと尚良し
- 自分のマンション、アパートの他の部屋の家賃、近隣エリアの同等物件の家賃を調査して、現在の家賃相場と今の家賃の乖離を材料にするのが効果的
- 「家賃が下がれば長く住む事ができる」「家賃が下がらなければ退居せざるを得なくなる可能性もある」という雰囲気を伝えると、効果的になるケースあり
- 弱気スタンスは弾かれがち。ケンカ腰も嫌がられる。しっかり強気にお願いをする。
家賃の安い物件に引越する
環境を変える事を許容できるのであれば、家賃の安い物件に引越しをするのも手です。引っ越し時にコストがかかるので、下がる家賃額と総合的に判断する必要があります。また新しく契約する物件でも交渉により家賃などを下げられる場合があります。
■新しく物件を契約する際のポイント
- 敷金・礼金がない、少ない仲介業者があれば、そちらを利用
- 家賃交渉などは仲介業者に行う
- 家賃が無理なら礼金を交渉
- 他に空室がある、空室期間が長い場合は強気に交渉にいっても良し
- 近隣エリアの同等物件の家賃を調査して、現在の家賃相場と今の家賃の乖離を材料にするのが効果的
- トラブルメーカーと思われると入居に難を示される場合もあるので、誠実に交渉
- 「下げてもらえれば入居する」という、しっかりした入居意思を提示する
国民健康保険を加味して物件エリアを検討するのも有効
物件エリアを複数から選択できるのであれば、各市町村の国民保険料を調べておくのが得策です。あまり意識せずに支払っているであろう国民健康保険料、実は自治体によって結構な金額差があります。年齢、家族構成、属性などによって様々ですが、年間で2~5万円程度、状況によっては10万円程度変わることもあります。
各地域の国民保険料を調べるのに便利:国民健康保険計算機
家賃が変わらなくても、国民健康保険料の分で仮に年間3万円安くなれば、固定費削減につながります。
持家の住居費節約
持家の場合に考えられる住居費の節約といえば、住宅ローンの見直しです。住宅ローンを借り換える事で総額数百万円の金利が安くなるケースもあります。下記条件が揃えば、手数料を支払ってでも借り換えた方が総返済額が安くなると言われています。
■借り換えメリットを得られる条件
- 今→新の住宅ローンの金利差が0.6%以上
- 返済の残期間が10年以上
- 元金の残高が1,000万円以上
住宅ローンの借り換え
住宅ローンの借り換えシミュレーションもWebで無料診断をすることができるので、気になる方はぜひお試しください。
住宅ローン借り換えシミュレーション:モゲチェック
住宅ローンの繰り上げ返済はしなくてOK
住宅ローン話のついでによくある下記疑問にFinLabo.の考えをお伝えします。
答えは『No』です。
繰り上げ返済は2種類に分類できます。
- 返済額軽減型:月々の支払いを減らす繰り上げ返済
- 期間短縮型:支払い期間を減らす繰り上げ返済
どちらの型の繰り上げ返済でも、「早く返済したい」という心理不安を取り除けるのみで、得られる支払い金利の削減効果はあまりありません。
繰り上げ返済に回す余力があるなら、その分を投資に回した方が多くの効果を見込めます。つみたてNISA枠があればつみたてNISAへ、既に運用枠を使用している方は投資信託やETF、まったく投資についてわからない人はWealthNaviなどのロボアドバイザーへの投資に回しましょう。
住居費の節約まとめ
人生三大支出のひとつ「家」のお金 – 住居費。家賃の見直しや住宅ローンの借り換えなどにより、固定費を月々1万円以上安くできるケースもあります。
■賃貸の場合:家賃を下げよう
- 今住んでいる物件への家賃交渉をしてみよう
- 家賃の低い物件への引越を検討しよう(国民健康保険料や引越しコストも加味)
■持家の場合:住宅ローンを見直してみよう
- 住宅ローンの借り換えシミュレーションをやってみよう