「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を読んだ感想を書きます。
著者の山崎元さんはトウシル(楽天証券の投資レポート)でも有名。自分も山崎さんのコラムは目を通しています。
最近では中田敦彦(あっちゃん)のYouTubeでも、参考書と併せてネタにされていたので知っている人は多いかもしれません。
本著をひとことで表すと「【初心者向け】お金の攻略本」です。
- 初心者向けの金融商品の選び方・考え方(注意点)
- お金の考え方(住宅・保険・結婚など)
上記を中心にわかりやすく書かれています。私なりの感想を書きましたので、参考になれば幸いです。
著者・概要紹介
- 山崎 元(やまざき はじめ)
- 大橋 弘祐(おおはし こうすけ)
シリーズ30万部突破のお金の本。
経済評論家の山崎元さんが易しくお金の増やし方について解説している1冊。
- 資産運用専門の経済評論家
- 楽天証券経済研究所各員研究員
- 野村投信、住友投信、メリルリンチ証券などを経て現職
- 【お金のプロ】山崎さん(先生)
- 【お金の素人】大橋さん(生徒)
先生と生徒の掛け合いで進んでいくので、読みやすさも抜群です。
- 「お金の増やし方+α」について、難しい言葉を使わずに書かれている
- この2人の会話で構成されていて、かなり読みやすい(先生が生徒に教える風)
- お金に関する「当たり前だと思っている事」「何も考えず漠然と選択しがちな事」について考えさせてくれる
本書の感想
資産運用についてももちろんですが、お金にまつわる様々な「当たり前」について考え直させる内容です。初心者向けのお金の話を、ここまでわかりやすく伝えられるのは「さすがだな」と感じます。
分かる人には分かるかもと思いますが、両学長が伝えている内容と同じ文脈です。つまるところ、本書の内容が「お金の基本」ともいえるかと。
考えて運用している立場からすると、本書内の資産運用の話は若干物足りない。ですが、お金の基本についての再認識できたというところに、より価値を感じました。
読めばマネーリテラシーの向上につながります。初心者は特に。
とはいえ、無知の人が押さえるべき点、というよりも覚えておかないといけない事はしっかりと書かれています。
本書の内容をなぞれば、素人でも自分のリスク許容度に合わせた資産運用にグッと近づきます。
銀行には近づくな
いわゆる手数料ビジネスに騙されるなという事。
銀行に限らず、様々なサービスがいかに利益を上げているかを考える必要があります。「お金を運用するなら銀行に。。。」慣性のみの行動でだまされてはいけません。
- 顧客のため?
- 自社(自分)のため?
本書では過激な見出しで書かれていますが、核心をついています。
医療保険は必要ない
本ブログでも過去に書きましたが、必要な保険は限られています。
日本人はとっても保険が好きな民族。お守り代わりの保険。ギャンブルは嫌うのに保険は好き。保険とギャンブルは同じものなのに。
本書でも保険の考え方について説明されています。裏側?についての記述もあり、興味深い内容でした。
老後のお金はいくら必要なのか
少し前に「老後資金2000万円不足問題」が取り沙汰されました。結局のところ「金融庁がダダ滑りしただけ」なんですが。
とはいえ、未だに本質をとらえず漠然と「老後が不安だ」と嘆く人も多いこと多いこと。
行動もせず、焦ってるだけ。いや、わかりますけども。報道に踊らされてるぅぅ。。。
本書に記載されている「老後に必要なお金の考え方」は年金も交えた解説になっています。「この本を読むだけで老後が安心」とはいきませんが、正しい考え方を身につけるきっかけになります。
お金について深く考えた事のない人は一読の価値あり
「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」はこんな人におすすめです。
- 銀行にお金を預けておくのが安全だと妄信している人
- 定期預金にお金を預けている人
- 日本の経済がヤバいと短絡的に考えている人
- 金融商品は銀行の窓口で買う物だと思っている人
- 老後資金2000万円不足問題の意味がわからないにも関わらず、漠然と不安を感じている人
- 何も考えず医療保険に入っている人
- 証券会社に口座をつくるのに抵抗がある人
本著は簡単な言葉で解説されていて、非常にわかりやすい本です。
何もわからない人に「資産運用やお金の事」を伝えるのって本当に難しいのですが、初学者でも理解しやすい1冊です。
には、お金の考え方の入門書としてうってつけです。
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